同じ時代、同じ場所で産まれ育った同級生 |
4年ぶりに中学の同窓会もあり出席してきた。前回は80名程であったが今回は54名の参加者だった。それにしても48年ぶりに見る顔もあり懐かしい記憶が瞬時に甦る。思えば地球上に73億人の人間がいて同じ時代、同じ場所で産まれ育った同級生はそれだけで奇蹟といえば奇蹟だ。そう考えると懐かしい顔がよりいっそう愛おしく見えてくる。前夜祭で同窓会会長のH君宅や美術部のO先生宅、寿司屋やってるN君の店にもおじゃまして御馳走になった。帰省して温かく迎えてくれる所があるのは幸せなことだ。
近所でよく遊んでいた同級のKボンが亡くなったと聞き驚いた。彼とは港の白灯台の下で海を見ながらよく語り合ったものだ。目の前の乙島が夕闇に消えていくのを観ているのが好きだった。Kボンとは事務所のあった根津で一度呑んだ事があった。離婚して東京で独り暮らしだったそうだ。4月頃に彼を思い出して連絡しようとしたがダメだった。その頃亡くなったらしいからあれは不吉な胸騒ぎだったのだろうか。
帰宅して鞄の中から同窓会の集合写真が2枚出て来た。わたしの紙袋に誰かが入れたみたいだ。持ち主の名前の書いてある名簿も出て来たので見るとK下だ。高校時代、柔道部キャプテンのK下と野球部キャプテンのF原とわたしは親友であったが、社会人になり帰省した時に呑んでいて、つまらんことで喧嘩別れして絶交していた。今回、大阪からK下が帰省し同窓会で会った。集合写真を忘れる相変わらずのバカチンだが、再会できて嬉しかったのであります。K下に電話し大阪の自宅に写真と名簿を送った。大阪に行く機会があれば奴と呑む事にしょう。
バカだアホだと笑い合う同級生はいいもんだ。同じ時代に生きている、みわたす限りの人々が平和であることを切に願うのであります。泣いて笑った帰省でありました。感謝です。