人生いたるところに落とし穴 |
昨日夕食後、石川県に住む友人N君と久しぶりにスカイプをした。スカイプはパソコンでお互いの顔を見ながら会話できる便利なソフト。新年の挨拶を交わしたのち、たわいもない会話をダラダラと話せるのも、心許せる友情のおかげでしょうか。お互いに酒を呑みつつ話せば、居酒屋で呑んでいる気分にもなれます。
そのN君によれば、一昨日、軒先から張り出して垂れている雪の塊を、棒でつついて落とそうとしたら、50センチほど積もった屋根の雪が雪崩のように落ちてきて、仰向けに倒れて埋まってしまい、かろうじて脱出したそうです。目の前が真っ暗になり、どう抜け出したか記憶にないそうです。幸いにも怪我もせず助かったわけですが、人知れず雪に埋まって、春になり雪解け後に発見という怪奇事件にもなりかねなかったわけで、本当に死なないで良かったと思ったのです。極楽か地獄か行き先は知りませんが、落とし穴には気をつけましょう。と言っても気をつけようのないのが災難事故でありますが。
そんなこんなで事故にあう確率。例えば交通事故に遭う確率は、日本人の平均寿命83.7歳で計算すると約35.8%だそうです。100人いれば約36人ですから、事故の軽重はありますが、けっこう高い確率なのです。
落雷は恐ろしいものですが、落雷に打たれる確率は、2016年は1億2,692万人の5人ですから、およそ2,538万分の1です。「年末ジャンボ宝くじ」の1等当選確率は2,000万分の1だそうですから、宝くじに当たるよりも低い確率です。おそらく屋根の雪が落ちて亡くなる人も、雷や宝くじと同程度の確率ではなかろうかと思います。そういう意味ではN君も危うく神様に選ばれし人になっていたかも知れません。
スキーをする者としては雪の怖さは承知しておりますが、屋根の雪崩で死ぬのは御免こうむりたいと思います。寒い冬場は雪道での転倒事故死、餅による窒息死、風呂場で心筋梗塞や脳梗塞など、落とし穴がいっぱいです。充分ご注意の上、みなさま長生きしていただきますよう願っております。
ちなみに日本人が100歳まで生きる確率は男性1.7%、女性は7.3%だそうです。女性の方が災難にあう確率も低いということでしょう。男としては羨ましいのでございます。